医師が閲覧する製薬企業ウェブサイト トップはファイザー MCI調査
公開日時 2011/12/15 04:01
医薬品の市場調査などを手掛けるエム・シー・アイは12月14日、医師が閲覧する製薬企業ウェブサイトのランキング(速報、2011年7~9月)を発表した。ファイザーのサイトの閲覧率が20.2%とトップで、前年同期比7.1ポイント増となった。2位はアステラスで同19.8%(前年同期比1.7ポイント減)、3位は武田薬品で同15.0%(1.7ポイント減)――だった。エム・シー・アイは、ファイザーが前年同期比で大きく閲覧率を伸ばした理由について、10年11月頃から医療関係者向けウェブサイト「PfizerPRO」の告知を積極的に展開し、ここにきてその効果が表れたためと分析している。
エム・シー・アイによると、閲覧率の高い企業のウェブサイトでは、掲載している疾患領域のコンテンツが充実しているほか、他社にないサービスを展開していることが見られるという。今回の閲覧率ランキングに寄せられた医師コメントを見ると、例えば、PfizerPROの場合は、The England Journal of Medicine(NEJM)に掲載されている全ての論文をフルペーパーで閲覧できる。また、武田薬品のサイトでは症例検討会を展開するなどしている。エム・シー・アイは、「このような他社にないサービスが閲覧につながっている」としている。
今回の調査期間は10月31日~11月14日。方法はインターネット。有効回答者数は3057人だった。回答医師の年代は30歳未満が5.4%、30歳代が25.3%、40歳代が35.9%、50歳代が28.0%、60歳以上が5.4%。施設形態は大学病院(国公立)12.0%、大学病院(私立)5.5%、国公立病院19.9%、一般(民間)病院37.8%、医院・診療所・クリニックが24.8%――。
(修正済/12月15日14時10分)
2011年7-9月の製薬企業ウェブサイトランキング |
順位 |
企業名 |
閲覧率 |
前年同期比 |
1 |
ファイザー |
20.2% |
7.1ポイント増 |
2 |
アステラス製薬 |
19.8% |
1.7ポイント減 |
3 |
武田薬品 |
15.0% |
1.7ポイント減 |
4 |
第一三共 |
13.1% |
2.1ポイント減 |
5 |
アストラゼネカ |
11.3% |
0.9ポイント減 |
6 |
グラクソ・スミスクライン |
10.8% |
1.0ポイント減 |
7 |
大塚製薬 |
9.8% |
2.8ポイント減 |
8 |
エーザイ |
9.3% |
0 |
8 |
MSD |
9.3% |
0.7ポイント増 |
10 |
大日本住友製薬 |
9.0% |
0.7ポイント減 |
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