C型慢性肝炎治療薬テラビック 厚労省の医療費助成の対象に
公開日時 2011/12/09 04:00
虎の門病院分院長の熊田博光氏は12月7日、田辺三菱製薬が開いたC型慢性肝炎治療薬「テラビック」のプレス・投資家セミナーで講演し、同剤を用いた3剤併用療法が11月22日付で厚労省が実施している医療費助成の対象となったことを明らかにした。テラビックの薬価は250mg1錠が1422.10円で、1日の薬剤費は12798.9円(1回3錠、1日回服用)と1万円を超え、高価。そのため、助成対象になるか否かが注目されていた。
医療費助成の対象患者は、HCV-RNA陽性のC型慢性肝炎患者で、肝がんの合併症のない患者。助成回数は1回とされるが、過去に3剤併用療法以外のインターフェロン治療歴がある人も助成の対象となる。
なお、臨床試験で副作用による重篤な皮膚症状の発現が報告されていることから、テラビックを含む3剤併用療法の実施は、日本皮膚科学会皮膚科専門医と連携し、日本肝臓学会肝臓専門医が常勤する医療機関に限定されている。