2012年 花粉症シーズンを占う
公開日時 2011/11/29 00:00
11年シーズン新薬ザイザル発売5か月で処方シェア7%獲得近年、花粉症を始めとするアレルギー疾患は増加傾向にある。日本アレルギー協会の大規模調査によると、全国での花粉症有病率は15.6%。地域別では南関東や東海などは20~30%にも上り、もはや国民病とすら言える状況である。花粉症などのアレルギー症状の中でも代表的なI型アレルギーは、肥満細胞などに結合したIgE抗体に抗原が作用することで、ヒスタミンやセロトニン、ロイコトリエンなどの生理活性物質を放出して様々な症状を引き起こす。このためヒスタミン受容体に作用する抗ヒスタミン薬は、長らく様々なアレルギー症状の緩和に使用されてきた。抗ヒスタミン薬の2010年の処方状況を医療情報総合研究所(JMIRI)の処方情報データベース(=調剤レセプトベースで製品...