米アナリスト アボット医薬品部門分離で買収のターゲットか?
公開日時 2011/10/25 04:00
米・アボットラボラトリーズが10月19日、2012年末までに、医療用医薬品事業会社と医療機器・診断薬・栄養部門などの事業会社に分割する計画を発表した。医療用医薬品事業会社を分離独立させることで、同業他社からの買収が容易になったとの見方が米アナリストの間で出ているようだ。米紙「ニューヨークタイムズ」、ロイター通信、ブルームバーグ通信など複数メディアが報じた。(ヤマトファルマ・緑川労)同社は、医療用医薬品企業としての市場価値の向上を狙っているが、米アナリストらは、同社が生物学的製剤・ヒュミラ(アダリムマブ)に過剰に依存している体質を懸念している。同社の2010年売上(全体)は14.3%増、医薬品売上も20.7%増と目覚ましい伸びを示し、2011年も2桁成長の見込みだ。それにもかかわらず、同社の株...