EMA 次期長官にGuido Rasi氏を正式任命
公開日時 2011/10/13 04:00
欧州医薬品庁(EMA)は10月7日、6日に英国ロンドンで開催された会議で、今年6月に内定していた次期長官にイタリア医薬品庁(IMA)長官のGuido Rasi氏を正式に任命したと発表した。
Rasi氏は、イタリア国籍を持ち、ローマ大学で内科学、アレルギー学、臨床免疫学の学位を取得。1978年から1990年まで病院、研究所などで医師として勤務した。1990年から2008年まではローマの国立研究協議会実験医学研究所(Experimental Medicine of the National Research Council)の研究員を務め、2008年にはローマ大学教授に就任した。また、2008年からはEMA経営委員会の委員も兼務していた。今年11月16日に、Andreas Pott長官代理に代わり就任する。
同日の会合では、2010年12月16日に経営委員会が採択した「EMA、2015年への工程表」(Road Map to 2015)の実施計画を了承した。同工程表は、EMAの5年間にわたる行政上の目標と行動計画を示したもので、①公衆衛生のニーズにいかに応えるか②医薬品アクセスへの改善をいかに促進するか③医薬品の安全かつ適正な使用の最適化をどう具体化するか――の3本柱で構成されている。同日の会議では、最近の欧州の経済事情を考慮、状況を勘案しながら、1年ごとに徐々に実行していくことが確認された。