骨粗鬆症治療薬編
公開日時 2011/09/29 00:00
患者は、処方された薬をどんな思いで服用しているのか。患者の視点に立ったマーケティング、プロモーションには必要な情報なはずだが、なかなかない。そこで70万人もの患者本人に尋ねた医療専門市場調査会社アンテリオ(東京都千代田区)による調査から、処方薬に対する患者のホンネを探ってみたい。骨粗鬆症治療薬に対する不満度は平均より低く、コンプラインアンスは平均を上回る(図1)。一見問題がなさそうなこの治療薬を取り上げるのは、高齢化に伴い患者数が増えること。そして、高齢者のQOLを低下させる骨折につながる骨粗鬆症の治療の重要性が増すからである。今こそ不満に耳を傾け、的確なマーケティング、プロモーション、情報提供につなげたい。自覚症状のなさがネックコンプライアンスは平均より高いとはいえ「服薬を中断した理由」で...