ファイザーの「バーチャル臨床試験」は、経費削減になるか?
公開日時 2011/07/11 04:00
製薬企業が臨床試験のコスト削減策を模索しているなか、ファイザーは患者のスマートフォンなど携帯電話を活用して、患者が米国のどこにいても臨床試験に参加できる「過活動膀胱(OAB)治療体験電子モニタリング研究」(REMOTE)と称する新規のバーチャル試験を実施する。ファイザーが6月7日発表した。ファイザーの今回の動きは米国・欧州で臨床試験の登録者が減少傾向にあることが背景にあり、ファイザーは少なくともすべての臨床試験での参加候補者をプールしておこうという狙いもある。ファイザーは、過活動膀胱治療薬DetrolLA(酒石酸トルテロジン)の有効性・安全性をバーチャル試験で行う考え。同社は、被験者および治験担当医は、すでに完了したフェーズIV試験と同一とする計画で、従来の試験デザインを使い、電子的方法を検...