参天 高濃度ニューキノロン系抗菌点眼剤「クラビット点眼液1.5%」を新発売
公開日時 2011/06/03 04:01
参天製薬は6月2日、高濃度ニューキノロン系抗菌点眼剤「クラビット点眼液1.5%」(一般名:レボフロキサシン水和物)を同日に新発売したと発表した。2000年4月から販売している「クラビット点眼液0.5%」の主成分の濃度を増加させたもの。高濃度製剤は0.5%製剤に比べて高い眼組織移行を示し、主症状の早期消失が期待できるとしている。重篤な副作用は眼局所・全身とも認められていない。薬価は0.5%製剤と同額の1mL138.10円。
参天は0.5%製剤の今後の取り扱いについて、「医療現場の状況をみてから判断する」との基本的な姿勢を示した上で、高濃度製剤はPK-PD理論に基づいて開発されたものであることからも、「高濃度製剤への切替えをすすめる方針ではあるが、(0.5%製剤の販売中止などによる)高濃度製剤への強制切替えは現時点では難しいと考えている」とコメントしている。