米国発 医療市場もティーンエイジャーに注目
公開日時 2011/05/09 04:00
長引く不況で低迷するアメリカの消費市場で、景気に左右されずに購買力を伸ばしている唯一の消費者集団として注目を集めているのがティーンエイジャー(13歳から19歳)だ。「子ども以上、大人未満」のこの世代は、理解しにくく、つかみどころがないが、はっきりしているのは「子ども扱いされたくないこと」。子ども向けの褒め言葉「かわいい」には見向きもせず、「クールでセクシー」と呼ばれたい。だから、この世代に訴求するのは『大人ブランドの若齢版』。化粧品からアパレルまであら売る企業がこぞってティーン向け営業戦略を競っている。こうしたトレンドに歩調をあわせたわけではないのだろうが、最近、医療業界でもティーンへの関心が急激に高まっており、従来の「18歳までは小児科」という慣行に疑義が呈されている。(ジャーナリスト西村...