国内初とみられる医師による先発品の口コミ評価サイト「薬剤評価掲示板」。医師限定ソーシャルネットワーキングサービス「MedPeer」（運営会社：メドピア、会員医師数：約３万5000人）が提供するコンテンツのひとつで、４月上旬の時点で46薬効領域、約680製品について、６万件近くの“処方感”が寄せられている。

この薬剤評価掲示板を医師はどのように評価し、また活用しているのか。ミクス編集部ではメドピアの協力を得て、会員医師に簡易なアンケートを実施した。調査期間は４月８日～10日。有効回答数は670件。

その結果、回答医師の約７割が口コミ評価を診療や処方のひとつの参考にし、他の医師の処方感に触れる場と捉えていることがわかった。臨床試験に基づくEBMだけでは必ずしも目の前の患者に対応できない場合もあることが、この背景にあると思われる。ただ、この約７割の医師を含めて、口コミ評価が匿名情報で、かつ医師の経験も不明で、更には医師の主観的な情報のため、「信ぴょう性の問題も残る」「あくまで参考程度」との意見も散見された。

また、「ＭＲからの販促的説明に、使用している医師の感触に触れられると実感がわく」など、ＭＲの情報提供活動の補完に役立っているとの意見もみられた。

このアンケート結果の詳細はミクス５月号に掲載中。５月号ではこのほかに、降圧配合剤（ARB＋CCB）やDPP-4阻害薬などの口コミ評価結果も紹介している。なお、ミクスonlineプレミアコンテンツ（有料ページ）では、口コミ評価サイトに対する医師の主なコメントや、降圧配合剤及び糖尿病治療薬の口コミ評価を順次掲載する予定。
 

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