EMA 抗菌剤開発GLを改訂へ
公開日時 2011/04/28 04:00
欧州医薬品庁(EMA)は、抗生物質乱用による近年の薬剤耐性菌の蔓延を背景に、抗菌剤開発ガイドラインを改訂中で、6月にもまとめる方針だ。EMAは、この改訂を見据え、2月にロンドンで開催した抗菌剤に関するワークショップの内容を報告書としてまとめ、4月26日発表した。
ワークショップには、研究者、行政官、製薬企業の代表などが一堂に会し、薬剤耐性菌に対する新規薬剤の評価法、同薬剤の試験デザイン法、肺炎、複雑性皮膚・軟部組織感染症、気管支炎、副鼻腔炎、血液感染症など特定の感染症に対する抗生物質の試験法などについて議論が交わされた。
また、同ワークショップでは、「細菌感染治療医薬品評価ガイドライン」(Guideline on the Evaluation of Medicinal Products Indicated for Treatment of Bacterial Infections)の改訂についても協議されている。これらの議論でトピックスとなった点を踏まえ、報告書の内容をGLに反映させる。GLへのパブリックコメントは、2010年3月~8月に
募集された。