喘息治療配合剤シムビコート
公開日時 2011/04/27 00:00
吸入ステロイド市場で唯一シェア増加喘息治療では、従来からステロイド薬が奏効することは知られてきた。しかし、ステロイド薬の長期服用に伴う副腎機能の低下や骨粗鬆症といった副作用に対する過度な懸念から、日本では近年まで必ずしもステロイド薬が喘息治療の主流とは言えなかったのが実状だった。ところが喘息が慢性的な気管支炎症が原因であるとの病態解明が進展し、炎症抑制としてステロイドが再認識され始める。これに加え、ステロイド薬内服のような全身性副作用を避けることができる吸入ステロイド薬の開発も進んだ。この結果、現在では喘息の薬物治療は、抗炎症薬としての吸入ステロイド薬、気管支拡張薬のβ刺激薬、テオフィリンなどが主流となっている。医療情報総合研究所(JMIRI)の処方データベースから、近年の吸入ステロイド薬と...