ケアネットは３月24日、アップル社のiPhoneやiPod touchで使用する医師向けの医療用医薬品検索アプリケーション「DrugOn MD」の提供を23日から始めるとともに、東日本大震災を受けて、薬剤師や看護師などの医療従事者も５月末までの期間限定で同アプリを無料で使用できるようにしたと発表した。同アプリには１万7000品目の薬剤情報を掲載。一般名、銘柄名、薬効分類などで医薬品検索ができ、用法用量、効能効果、副作用情報（国内）、禁忌情報――など臨床現場で必要な情報を簡単に確認できる。

同社は、「このたびの被災地の医療現場において、限られた医薬品の中で処方しなければならない場合や、普段診療しない患者の常用薬を確認しなければならない場合などにもお役立て頂ける」とコメントしている。

同アプリを使用するには、▽ケアネットが運営する「CareNet.com」に会員登録してIDとパスワードを取得▽Apple Storeで同アプリをダウンロード（無料）▽同アプリを起動してIDとパスワードを入力する――との流れになる。

同アプリのビジネス展開では、今回を第１弾として、CareNet.com医師会員限定での無料提供を計画。第２弾として医師以外の医療従事者や一般を対象に有料提供を計画していた。しかし、東日本大震災を受けて、３月24日から５月末まで医師以外の医療従事者も無料で使用できるようにした。