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武田薬品 スーパーARBアジルサルタンを国内承認申請 ブロプレスより降圧効果高く

公開日時 2011/03/23 04:02

武田薬品は3月22日、自社創製の高血圧症治療薬アジルサルタン(一般名、開発コード:TAK-536)を日本で18日に承認申請したと発表した。新規のアンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)で、同社のARBブロプレスの後継品との位置づけ。今回の国内申請にあたって実施したフェーズ3試験では、対照薬のブロプレス(カンデサルタンシレキセチル)より統計学的に有意な降圧効果を示したという。同社では、効果が「強い」や「凄い」との意味合いを込めて、アジルサルタンを「スーパーARB」と呼称している。

アジルサルタンの国内申請にあたり同社では、計1000例以上の高血圧症患者を対象とした4本のフェーズ3試験を国内で実施した。この中のひとつの試験で、軽症~中等度の高血圧症患者636例を対象にブロプレスを対照薬に、有効性や安全性を検討した結果、主要評価項目の座位拡張期血圧で有意な降圧効果を示した。さらに副次評価項目の座位収縮期血圧および24時間自由行動下血圧測定(ABPM)により評価した24時間・昼間・夜間の平均収縮期血圧と平均拡張期血圧でも、ブロプレスと比較して有意な降圧効果が確認できたとしている。安全性・忍容性については「ブロプレスと同様」との結果が得られたという。

なお、同社によると、残り3本のフェーズ3試験は、長期投与試験、腎障害を伴う高血圧症患者を対象とした試験、重度の高血圧症患者を対象とした試験――。

また、同社ではブロプレスと利尿薬、ブロプレスとCa拮抗薬といった降圧配合剤をもつ。アジルサルタンが承認取得・発売となった際の、降圧配合剤を含む同社製品群の中のアジルサルタンの位置づけについて、本誌取材に、「一般論として、降圧配合剤は単剤で降圧効果が不十分な患者が対象。スーパーARBとはいえ、配合剤の血圧降下作用は強い」とコメントした。

 

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