こんにちは。
エルゼビア・ジャパン 教育部です。
MR試験、お疲れ様でした。思い通りの結果は残せましたか?
私も、当日MR試験の解答速報を作成するために、受験生の皆さんの後を追うように問題とにらめっこしていました。ミクスOnline上で、できるだけ迅速に解答速報をアップするために、頭と手をフル回転。1日に6科目をこなした皆さんの苦労が、ほんの少しだけですが、わかった気がします。
個人的な感想ですが、昨年の問題に比べると、テキストに忠実な問題が多かったように感じました。試験に向けて地道に努力を重ねた人が報われる、そんな試験だったといえるかもしれません。
今回のテーマは、
「【レベル17】 MR試験の先にあるもの」です。
とりあえず、MR試験という第一関門は越えました。
もうすでに、日ごろのハードなMR活動に戻っていることでしょう。忘年会の連続で暴飲暴食、なんて方もいるんではないでしょうか? 胃薬片手に乗りきってくださいね。
今後は、地道なMR試験の勉強から、地道なMR活動へと行動を移さなければなりません。
新人の皆さんがまず行うべきこととしては、とても月並みですが、やはり「足で稼ぐ」ということではないでしょうか?
最近、知り合いのMRからこんな悩みを打ち明けられました。仮にIさんとしましょう。Iさんは、MR8年目。奇跡的に異動もなく、ずっと同じ地区を担当していました。
Iさんの営業成績は極めて普通。入社してから大型新薬というものもなく、主力製品をごくごく普通に宣伝する毎日でした。
8年も同じ地区を回っていると、当然、面会しやすいドクターとそうでないドクターがはっきりわかれてきます。
定期的に訪問しなければいけないのは頭ではわかっていても、なかなか行動に移すのは難しいもの。
サボっていたわけではありませんが、気がつけば新人の時以来、訪問していないなんて施設もチラホラ出てきてしまいました。
そんな折、Iさんの会社では画期的な大型新薬が発売されることに。
「新薬の発売に立ち会えて、やりがいがあるかも!」
と意気込んだIさんでしたが、会社から送られてきた新薬の販売計画をみて呆然。
ものの見事に、すっかりご無沙汰となった診療所や病院が注力すべき施設(イコール販売目標の数字がキツい施設)として、ズラリと並んでいました。
Iさんは数年間、遠ざかっていた担当先の先生に、どんな顔をして新薬を宣伝しに行けば良いんだろう、とすっかり悩んでしまいました。
…Iさんのように、会いたい先生ばかりに会っていると、いざという時に困ってしまうことでしょう。すべての担当先をまんべんなく均等に訪問のは不可能でしょうが、日ごろから顔だけでも覚えていてもらうようにしておくのが得策です。1月に1回、訪問するだけでも印象というのは違うはずです。
そして、とにかく訪問するという泥臭い作業は、新人の時だからこそやりやすい、逆にいうと、新人の時にしておかないと後からはできない、ともいえます。
もちろん、なんでもかんでも訪問すれば良いというわけではありませんので、何かしらネタを作っていくことは重要ですが、ネタ作りも訪問を重ねるからこそしやすくなります。
Iさんの悩みは現在進行形で続いています。それでも宣伝はしなければなりませんので、数年ぶりに先生のもとに会いに行くと、「もう辞めたかと思ったよ。さぞかし、忙しかったんだろうねえ」とイヤミを言われることも…。
こうならないためにも、とにかくフットワークを軽く、足で稼げるMRになってくださいね。