DPP-4阻害薬の使用状況分析
公開日時 2010/12/28 00:00
新患への糖尿病薬単剤療法DPP-4が10%に迫るDPP-4阻害薬が日本で上市されて1年が経過し、医療現場でも徐々にその位置づけを確立しつつある。経口糖尿病治療薬としては約10年ぶりの新規作用機序の薬剤ということもあり、現場では期待感も高かった反面、新薬では一般的な安全性に対する過度な警戒感も相まって、当初はスルホニル尿素(SU)薬などの既存薬の服用患者で血糖コントロールが不良な場合の追加、あるいは既存薬2剤以上で治療中の患者での一部薬剤からの切替という形で使用される場合が多かったといわれている。しかし、そうした警戒感も臨床現場では次第に薄れつつあるようだ。そのことを端的に示しているのが、医療情報総合研究所(JMIRI)の処方情報データベースから判明した2010年10月時点の完全新規・経口糖尿...