研究振興、新薬開発、医療改善で患者の力が重要に― がん関連学会の動きから
公開日時 2010/11/29 00:00
日本癌学会が9月、学術総会で初めて、学会員以外の複数の関係学会、患者会、製薬企業、国会議員、厚労、経産、文科の各省、医師、マスコミの参加を得て研究振興をテーマにシンポジウムを行った(右写真)。10月、日本癌治療学会が昨年の学術集会に続き、患者と医療者とが議論するセッションを複数設けた。時同じくして10月、欧州臨床腫瘍学会議(ESMO)では、患者から「私たちなしでは私たちのことは何も決められない」と声が上がっていた。医療は、研究者、医療従事者、製薬会社だけでなく、患者と共につくるものという潮流が勢いを増している。(酒田浩)癌学会は、シンポの議論を踏まえ、研究振興について産官学医に患者を加えて課題解決に「協力する」とうたった。「大阪宣言2010」(開催地が大阪のため)をまとめた(同学会HPで公開...