卵巣がん
公開日時 2010/11/29 00:00
難しい早期発見、課題は術後再発の抑制個別化治療の開発も進展婦人科のがんの中で最も手ごわいとされる卵巣がん。画像診断に写りにくいなどの理由で早期発見が難しく、発見した時点でⅢ~Ⅳ期まで進行しているケースが多い。そのため術後の再発率も7割と高く、子宮体がんなど他の婦人科がんの死亡率が減少しているなかで卵巣がんの死亡率は罹患率とともに増加傾向にある。そんななか、標準化学療法をベースとした新たな治療法の展開や、原因遺伝子であるBRCA遺伝子の遺伝子診断にもとづいた個別化医療の道筋も見え始めている。卵巣がん治療をめぐる現状と、新薬の開発動向について取材した。疾患の特徴原因遺伝子の変異で高まる発症率卵巣がんは50~70代を中心とする閉経後の女性に多く発症し、国内での年間罹患者数は6000~8000人にの...