鎮痛剤の常用に、規制強化
公開日時 2010/10/04 04:00
常用していた睡眠薬の過剰投与が死因と報じられ、遺族とかかりつけ医との訴訟問題にまで発展しているマイケル・ジャクソンの急死は、読者の記憶にも新しいところであろう。実は、マイケルに限らず、鎮痛剤などの常用はアメリカ人の間に広くみられる問題としてかねてから繰り返し議論されてきている。(ジャーナリスト西村由美子)処方薬の過剰投与による死亡が他州よりも多いと報告されてきたワシントン州が医師による鎮痛剤の投与を厳しく規制する州法を審議中とニューヨーク・タイムス紙に報じられ、話題をよんでいる。成立すれば全米で初めての鎮痛剤への処方規制となる法案では、医師に対し、鎮痛剤の常用が患者に対して一定期間内に効果をもたらさない場合にはペイン・クリニックの専門医に紹介する義務を課す条項を盛り込むことが検討されており、...