ジェンザイム 遺伝子診断部門を売却へ
公開日時 2010/09/15 04:00
サノフィ・アベンティスによる買収の可能性で注目されている米ジェンザイムは9月13日、Lab Corp(Laboratory Corporation of American Holdings)と遺伝子診断部門を9億2500万ドル(現金)で同社に売却することを合意したと発表した。売却するのは、同部門の持つ9つの試験室、試験機器などハードおよび知的所有権などソフトの全資産。
Lab Corpは、同部門1900名の従業員(幹部含む)を受け入れることを申し出ている。ジェンザイムは、今年5月に、同部門および診断薬、医薬中間体部門の売却を決めていた。
同発表に先立つ10日、米紙「ボストングローブ」、ロイターズ通信などは、ジェンザイムが今後15カ月で1000人の合理化を計画中と報じた。1同社の世界全体での従業員数は1万2800人でマサチューセッツ州の本社には4500人。Henri Termeer CEOは、「ボストングローブ」が入手したというメモで、「人員削減は2012年までの年次節減額目標を到達するため」と述べている。しかし、サノフィ・アベンティスは、買収話の渦中だけに、医薬専門誌「Fierce Pharma」は、合理化計画は、身軽になるジェンザイムからのSAへの「行間のメッセージ」と呼んでいる。