第2回 着実に市場浸透するDPP-4阻害薬
公開日時 2010/07/29 00:00
◎経口血糖降下薬の単剤療法4%がDPP-4に2009年12月に国内初のDPP-4阻害薬「ジャヌビア」「グラクティブ」(一般名:シタグリプチン、万有製薬・小野薬品)が発売された経口血糖降下薬市場だが、10年4月にもDPP-4阻害薬「エクア」(一般名:ビルダグリプチン、ノバルティス)が発売され、徐々にDPP-4阻害薬領域でも混戦状態に突入し始めている。医療情報総合研究所(JMIRI)が運用する「処方情報データベース」によると、10年4月時点で約4万例の経口血糖降下薬の処方実態を見ると、単剤治療と2剤以上の併用治療の割合は、ほぼ半々という状態である(図1)。経口血糖降下薬の投与状況を概観すると、単剤、2剤併用、3剤併用のいずれも使用薬剤はSU薬とα-グルコシダーゼ阻害薬が主流を占めているものの、D...