【レベル8】月末恒例の『お願い』
公開日時 2010/07/19 04:00
こんにちは。
エルゼビア・ジャパン 教育部です。
まずは前回の解答から。
【問】 興奮がシナプスを介して隣の細胞に伝わることを何というか。
1 伝達
2 伝導
3 伝道
【答】 1
軸索の上を進むのが伝導、シナプスを介するのが伝達です。
似たような用語は対比して出題されることがしばしばあります。伝導と伝達の違いを、きちんと説明できるようにしておきましょう。
今回のテーマは、
「【レベル8】 月末恒例の『お願い』」です。
7月7日の七夕は過ぎてしまいましたが、皆さんは短冊にお願いを書きましたか?
私は、「MRクエストのネタが次から次へと浮かんできますように。」と切実に祈ってみました…。
それはさておき、MR活動をするうえで頻繁に出てくる言葉があります。それは、「お願い」や「つめる」という用語です。
どこの製薬企業でも、ノルマというものが存在します。
新規薬剤であれば新規採用施設の件数、その企業の看板製品であれば一月当たりのグロス(総額)などが、ノルマとして設定されます。
企業によっては、ノルマの達成率に応じてインセンティブ(報奨)制度を設けているところもあって、営業所ごとに数字を競わせて上位の営業所には海外旅行をプレゼント、なんてケースもあるそうです。
ただし、インセンティブがあるとはいえ、目標通りに数字を達成するのはそう簡単ではありません。
そこで威力を発揮するのが、「お願い」です。
やり方は、とにかくドクターや薬局長に会って、直接お願いするのみです。
「なんとか、今月もう1箱お願いできませんか?」
なんて言葉が、月末になると全国各地の薬局などで飛び交います。
病院や薬局に直接お願いできない場合は、卸のMSさんを通じて、間接的にお願いすることもしばしばあります。
なお、「つめる」というのは、同僚など内輪で使う用語です。
正しい使い方の例:「明日までにあと5本つめなきゃいけないけど、無理だ~!」
意味:営業の数字が計上される明日中に、あと5箱注文をとらないといけないが、無理にきまってる! あきらめようっと。(←本当は、あきらめてはいけません。)
誠意をもってお願いをしても、そうは簡単に聞き入れられてもらえるものではありません。
やはり、ここでも重要になってくるのが日ごろの関係性でしょう。定期的に訪問しているところほど、お願いもしやすいでしょうし、相手も嫌な顔をせずに対応してくれるかもしれません。
何が何でもつめなきゃいけない場合には、接待というMR活動ならではの手段もあるのですが、接待だけに頼ることなく、お願いができる人間関係を構築できるように、がんばってみてください。
〔今日の宿題〕
【問】 薬事法で定められた医薬品の直接容器・被包への表示事項として、正しいのはどれか。
1 日本標準商品分類番号
2 製造番号または製造記号
3 承認番号
正解は次回!!