白血病治療薬 ファーストラインめぐり今秋以降争奪戦?(下)
公開日時 2010/07/15 04:00
スプリセルが今秋にも上市の運びとなれば、いよいよタシグナとの市場での一騎打ちが本格化する。一方で、当該会社のノバルティスとブリストルの期待ほどの市場の伸びは期待できないのではないかとの指摘も少なくない。そのカギを握るのが薬価だ。(ジャーナリスト・村上和巳)現在、アメリカでは卸売価格ベースで考える薬剤費はグリベックが月額約4200ドル(約37万3000円)だが、タシグナ400mgでは7900ドル(約70万2000円)、スプリセル100mgでは6950ドル(約61万8000円)で、新規2剤を使用した場合は従来の1.65~1.88倍に治療費が跳ね上がる。グリベックは2015年に特許切れを迎える。低分子化合物であるため、バイオ医薬品などと違いジェネリックメーカー各社にとっては製造のハードルは低い。な...