鳥居薬品 スギ花粉症の経口治療薬 秋からフェーズ3開始
公開日時 2010/07/09 04:01
鳥居薬品は7月8日、スギ花粉のアレルゲンエキスを用いた舌下投与の液剤タイプの減感作治療薬の国内フェーズ3を秋に開始すると発表した。プラセボ対照の二重盲検比較試験を約2年間実施する計画。13~15年度中の上市を目指す。
減感作療法はアレルギーの原因であるアレルゲンを含有するエキスを低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度に移行させてアレルゲンに対する過敏性を減弱させるもの。最近は免疫療法とも呼ばれている。
同社は同エキスの注射剤を販売しているが、欧州を中心に海外では舌下投与が普及している。自宅で服用できる舌下投与タイプの開発で患者の通院負担の軽減など治療を受けやすくできるようにしたい考え。
同社によると、舌下投与は保険適用外で臨床研究が行われてきており、有効性と安全性が示唆されている。今回の治験への予定参加者数、施設数など詳細は開示していないが、9月以降、同社ウェブサイトで治験情報を提供する予定という。