IFPMA ドーピング防止でWADAと協力
公開日時 2010/07/09 04:00
国際製薬団体連合会(IFPMA)は7月6日、スイス・ローザンヌで世界ドーピング(薬物使用)防止機構(WADA)とスポーツにおけるドーピング防止策を協力して推進することを内容とした共同宣言に調印した。
同共同宣言では、WADAとIFPMA加盟会社が協力して、ドーピングの可能性の医ある医薬物質の特定、開発中の医薬物質の誤使用の最小化、ドーピング関連情報の流れの改善、ドーピング検査方法の改善―などの促進を目的とする。WADAは、「製薬企業との緊密な協力により、ドーピングの可能性のある物質を臨床試験前に確認することで検査方法のより早い確立を促し、世界中の競技者に便益をもたらす」とコメントした。
IFPMAの内藤晴夫会長(エーザイ社長)は、「製薬企業がWADAと連携し、スポーツをよりクリーンにし、競技者を健康にするには、ドーピングに影響を与えるようもっと資源を投入する必要がある」とドーピング問題解決への意欲を示した。
WADAは、スポーツでのドーピング防止を目的に99年設立された国際的独立機関で、各国政府やスポーツ機関などが出資している。