小児AD/HD薬ストラテラ 小児から18歳以上への継続使用可能に
公開日時 2010/06/04 04:00
小児の注意欠陥・多動性障害治療薬ストラテラ(一般名:アトモキセチン塩酸塩、日本イーライリリーが販売)を小児から使用している患者が、18歳以上になっても使い続けつづけられるようにすることを、厚生労働省は決めた。添付文書の記載内容を見直し、できるだけ早く実施したい考え。
18歳以上の患者が使えるAD/HD治療薬は日本にはない。そのため、欧米と同様に、小児期から使い続けている患者が18歳以上になっても、同剤を使い続けられるよう関係学会から要望が出ていたという。
小児から18歳以上への継続使用について同省医薬食品局は、3日の薬食審医薬品第一部会に、投与の必要性を見極めたうえで慎重に投与し、漫然投与しないことを明確にしたうえで認める方針を説明した。ただし、成人適応がないため18歳以上の患者がいきなり使用することはできない。成人適応は現在治験が進められている。