サノフィ・アベンティスのクリストファー・A・ヴィーバッハーCEOは2月10日、同社の決算会見で「今後はとりわけサノフィパスツールによるワクチン事業のポートフォリオ充実に重点を置いた外部とのアライアンスを進めていく」との方針を明らかにした。
現時点での同社の開発パイプラインは49品目で、ワクチン分野が18品目とトップを占め、昨年はワクチン製造施設の新設やインドのワクチンメーカーであるシャンタ・バイオテクニクスの支配権を獲得するなど、ワクチン事業の推進に注力している。ウィーバッハーCEOは現状で具体的な数字は示すことはできないとしながらも「今後我々の持てる資金をワクチン事業の強化に向けてシフトしていく」と説明した。
また、同社は昨年、総額66億ユーロを投じ、33件の提携や買収を行ってきたが、現状での研究開発パイプラインは十分ではないとし、2010年に関しても同じペースで提携や買収を進めていく方針。そのうえでワクチン事業以外にも糖尿病領域やコンシューマー・ヘルスケア、新興市場でのプレゼンス強化を目指すとしている。