【再診料及び外来管理加算について】
1.患者の納得、分かりやすさという観点から、これまでも病院と診療所の初診料の統一等を行ってきたが、今回改定では再診料についても病診の統一を行う。具体的水準については、財源制約の下で診療所の再診料を一定程度下げることにより対応せざるを得ないが、一方で再診料は診療所にとっては収入の1割を占める基本料的な性格を持つものであること等も考慮し、69点で統一する。(現行:病院=60点 診療所=71点)
2.外来管理加算の算定要件における時間の目安(いわゆる5分ルール)については廃止する。一方、このルールが設けられた趣旨である「懇切丁寧な説明に対する評価」をより明確化する観点から、別途要件を追加する。
上記の要件の見直しを行うこと、及び次期改定において再診料との関係も含め、本加算の在り方を検討することを前提に、現行の点数(52点)は据え置く。
【医療関係職種の役割分担と連携の評価】
●急性期の入院医療を行う一般病棟において、栄養障害を生じている患者又は栄養障害を生じるリスクの高い患者に対して、医師、看護師、薬剤師及び管理栄養士などからなるチームを編成し、栄養状態改善の取組が行われた場合の評価を新設する。
◎ 新規点数 栄養サポートチーム加算 200点(週1回)
※栄養サポートチーム加算の新設に合わせ、後期高齢者退院時栄養・食事指導料は廃止する。
●一般病棟において、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士などからなるチームにより、人工呼吸器の離脱に向け、適切な呼吸器設定や口腔状態の管理等を総合的に行う場合の評価を新設する。
◎ 新規点数 呼吸ケアチーム加算 150点(週1回)
【病院勤務医の事務作業を補助する 職員の配置に対する評価】
◎ 新規点数および点数改変 医師事務作業補助体制加算
(入院初日)
1 15対1補助体制加算 810点 新規点数
2 20対1補助体制加算 610点 新規点数
3 25対1補助体制加算 490点 点数改変
4 50対1補助体制加算 255点 点数改変
5 75対1補助体制加算 180点 点数改変
6 100対1補助体制加算 138点 点数改変
[施設基準]
1 15対1、20対1補助体制加算の施設基準
第三次救急医療機関、小児救急医療拠点病院、総合周産期母子医療センター、年間の緊急入院患者数が 800名以上の実績を有する病院
2 25対1、50対1補助体制加算の施設基準
1の施設基準を満たしていること又は災害拠点病院、へき地医療拠点病院、地域医療支援病院、年間の緊急入院患者数が 200名以上の実績を有する病院、全身麻酔による手術件数が年間 800件以上の病院
3 75対1、100対1補助体制加算の施設基準
1又は2の施設基準を満たしていること若しくは年間の緊急入院患者数が 100名以上の実績を有する病院