アステラス ベシケア口腔内崩壊錠を日本で承認申請
公開日時 2009/12/24 04:00
アステラス製薬は12月22日、日本で、過活動膀胱(OAB)治療薬「ベシケア」(一般名=コハク酸ソリフェナシン)の口腔内崩壊錠を同日付で承認申請したと発表した。消化性潰瘍・胃炎治療薬「ガスター」や前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ハルナール」の口腔内崩壊錠と同じ同社のWOWTAB(Without Water Tablet)技術を適用したもの。口腔内の唾液で速やかに崩壊し、水なしでも服用できるため、高齢者や嚥下機能低下者、水分摂取を控えている患者などに有用で、服用者の様々なニーズに対応できるとしている。
ベシケアは同社が創製・開発したムスカリン受容体拮抗剤で、国内で初めてOABの適応を取得した薬剤。膀胱平滑筋に存在するムスカリン受容体をブロックすることで膀胱の不随意な排尿筋の収縮を抑制し、OABに伴う尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁などの症状を改善する。日本では06年に発売、09年度第2四半期の時点でOAB市場で45%のシェア(薬価ベース)を獲得している。