ワイス 13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」を日本で承認申請
公開日時 2009/12/16 04:01
ワイスは12月15日、日本で13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」の承認申請を同日付で行ったと発表した。生後2か月から5歳以下の乳幼児を対象としたもので、「現在乳幼児に対し最も幅広い血清型をカバーする肺炎球菌結合型ワクチンになる」(同社)としている。
プレベナー13は、10月に承認を取得した国内初の小児用の7価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー」(10年春に発売予定)に、6種の新たな血清型を追加したワクチン。すでに6大陸50か国以上で小児対象の申請がされており、米国、カナダ、オーストラリア、南アフリカで優先審査の指定を受けている。今月には欧州委員会が承認した。
同社執行役員でメディカルディレクター・メディカルアフェアーズ本部長の鈴川満雄氏は、「侵襲性肺炎球菌感染症による死亡・後遺症を減らすためには乳幼児向けの肺炎球菌ワクチンによる予防が重要」とコメント。来春に発売予定のプレベナーの普及に努めるとともに、より高いカバー率のプレベナー13が承認を取得した場合は、同13にスムーズに移行させる考えを示した。
また、プレベナー13は成人対象(主に高齢者)の国際共同フェーズ3試験を実施中で、米欧日で10年に申請を行う計画。