【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

GSK 乳がん治療薬タイケルブ発売

公開日時 2009/06/21 23:00

グラクソ・スミスクライン(GSK)は6月19日、乳がんに対する世界初の経
口分子標的薬タイケルブ錠250mg(一般名=ラパチニブトシル酸塩水和物)を
発売した。薬価は1錠1620.70円。アントラサイクリン系かタキサン系の抗が
ん剤か、抗がん剤トラスツズマブ(製品名=ハーセプチン)による治療後に増
悪か再発が認められたHER2陽性乳がん患者に対して、カペシタビン(ゼロー
ダ)と併用して使用する。既存療法で効果不十分な場合、これまでは治療の選
択肢がなく、市場から早期の上市を期待されていた。

タイケルブは、日本人を含む国内共同フェーズ3試験結果と国内フェーズ1/
2試験の中間解析で承認された。今後も国内の同試験を継続するとともに、承
認条件となった3000例の市販後全例調査を行う。国際共同試験では、無増悪期
間(中央値)はタイケルブとカペシタビン併用群で36.9週。カペシタビン単独
群は19.7週で、併用群が有意に延長させた。併用群の主な副作用は下痢60%や
悪心40%など――。

また、タイケルブは現在、乳がん一次療法(国際共同試験)、アジュバント療
法(国際共同試験)、胃がん(アジア共同治験)の臨床試験を進めている。こ
れまでの臨床試験では脳転移に対する抗腫瘍効果もみられている。

京都大大学院の戸井雅和教授は同日、GSK主催の新発売発表会で講演し、エビ
デンスベースの検証が重要とした上で、「タイケルブは経口薬であり、脳転移
(への効果の可能性)もある。いろいろな可能性がある」と語った。一方、GS
Kの平手晴彦専務は「がん領域で本気で患者さんに貢献する。その第一弾がタ
イケルブだ」と強調した。

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(3)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事
【MixOnline】関連(推奨)記事
【MixOnline】関連(推奨)記事


ボタン追加
【MixOnline】記事ログ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー