武田薬品 ピロリ2次除菌組み合わせ製剤を日本で承認申請
公開日時 2009/03/22 23:00
武田薬品は、ヘリコバクター・ピロリ2次除菌用組み合わせ製剤「ランピオン」
の製造販売承認申請を3月18日に行った。同剤はPPIランソプラゾール(製品
名:タケプロン、武田薬品)、抗菌薬アモキシシリン(アモリン、武田薬品)、
抗寄生虫薬メトロニダゾール(フラジール、塩野義製薬)の3製剤の1日服用
分を1シートに包装したもの。患者の利便性向上や2次除菌療法の用法・用量
の遵守が期待できるという。
武田薬品は10年10月ごろの承認取得を目指す。武田薬品がメトロニダゾールを
塩野義から仕入れ、1シートに包装する。配合剤ではなく、実質的な特許期間
の延長もない。
日本のヘリコバクター・ピロリ除菌療法は、1次除菌療法として、PPI、アモ
キシシリン、抗菌薬クラリスロマイシンの3剤併用療法が承認されている。武
田薬品はこれまでに一次除菌用組み合わせ製剤「ランサップ」を販売している。
除菌に失敗した場合の2次療法では、クラリスロマイシンをメトロニダゾール
に変更した3剤併用療法が07年8月に承認。一次除菌療法を受けた人は年間50
万~60万人、2次療法に移行した人は10~30%とされる。