第一三共 抗血小板剤パナルジンの権利をサノフィに承継
公開日時 2007/04/02 23:00
第一三共は4月2日、抗血小板剤パナルジンの国内での商業化に関する全ての
権利を10月1日付でサノフィ・アベンティスに承継すると発表した。現在第一
三共がサノフィから原薬を購入し、製造・販売。10月からは第一三共に代わっ
てサノフィが販促活動を行い、第一三共は
受託製造・物流で協力する。売上は10月以降も第一三共に計上されるが、利益
率は下がる。このためサノフィから一時金(額は非開示)を受領する。
パナルジンは旧第一製薬が導入、開発し81年9月に発売。既に後発品が参入し
ているものの、05年度の売上は283億円、06年度予想は252億円に達する。しか
し、07年度にはサノフィの抗血小板剤プラビックスの長期処方が可能になるな
ど、大幅減が見込まれた。第一三共の中期経営計画でも重点品目からはずれて
いた。中計の数値目標に変更はないとしている。
サノフィは旧第一とのプラビックスの共同販促も2月末で終了させており、パ
ナルジンとプラビックス両剤の販売戦略が注目される。海外ではパナルジンに
後発品が参入したこともあり、プラビックスに置き換わっているという。