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過活動膀胱疫学調査 40歳以上有病率は1割超、低い女性の受診率

公開日時 2006/04/13 23:00

日本人の40歳以上人口6640万人中、過活動膀胱(OAB)有病者は約810万人(12.
4%)にのぼる─。日本泌尿器科学会総会(福岡市)で13日、医療法人原三信
病院泌尿器科の武井実根雄部長がこんな調査結果を報告した。

武井氏が報告したのは日本排尿機能学会の「排尿に関する疫学的研究委員会」
が実施した調査結果。無作為抽出の40歳以上の男女1万98人を対象に36項目の
質問をした。回収数は4605人(回収率45.6%)、分析対象は4570人(男46%、
女54%)。平均年齢は60.6歳。OABの条件は、排尿回数が1日8回以上、尿意
切迫感週1回以上とした。

調査結果を基にした推計では、40歳以上のOAB有病者は810万人にのぼり、うち
380万人(人口に占める割合6.0%)が「OAB dry(尿失禁を伴わない症状)」、
430万人(同6.4%)が「OAB wet(尿失禁を伴う症状)」という。40歳台では
女性が男性より有病率が高かったが、それ以外の50歳以上では男性の方が高い
ことが分かった。

OABによるQOLへの影響として、最も多かったのが「こころの問題」で全体の43%
を占めた。次いで「睡眠・活力」「身体活動」。また、最も影響のあった症状
としては、男性のトップは「夜間頻尿」で35%前後、「昼間頻尿」「尿意切迫
感」が続く。女性では男性と異なり「腹圧性尿失禁」がトップで20%前後、次
いで「夜間頻尿」「切迫性尿失禁」。

受診率は、男性に比べ、女性で著しく低いことが判明した。男性では70歳台、
80歳以上で40%を超えたのとは対照的に、女性はどの年齢でも10%前後かそれ
以下だった。

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