第一三共 米KAI社から心筋梗塞治療薬導入、米で09年申請予定
公開日時 2006/01/10 23:00
第一三共は1月10日、米KAI社から心筋梗塞・脳梗塞治療薬KAI-9803(delta-P
KC阻害剤)の全世界での開発・製造販売に関する独占的権利を取得したと発表
した。心筋梗塞を先行させ、現在米国で実施されているフェーズ1/2を引き
継ぎ、最短で06年半ばに完了、07年初頭にフェーズ3開始、09年第2四半期に
申請する計画。「フェーズ1/2段階であることから、まだリスクは大きいが、
第一三共のフランチャイズに極めて近い領域であり、かなりの大型化が期待で
きる」と話している。KAI社に対して2000万ドルの契約金を支払う。
KAI-9803は冠動脈内に局所投与するペプチド化合物であり、心筋梗塞患者の冠
動脈形成術後の再灌流障害を抑制することにより梗塞サイズを縮小し、治療効
果を発揮する。