アステラス 中台韓市場で10位以内へ、05年度は2割成長
公開日時 2005/12/08 23:00
アステラス製薬の竹中登一社長は12月7日の記者会見で、高い市場成長率を誇
るアジア市場での事業拡大に意欲を示した。「泌尿器」と「移植」の2大フラ
ンチャイズに資源を集中させ、売上が順調な中国や韓国を中心にプレゼンスの
向上を図る考えだ。現在、中・台・韓市場での売上ランキングは日本企業トッ
プ。「外資系を含めると現在12位だが、早期に10位以内に入る」と語った。
同社は中国、台湾、韓国、フィリピン、タイ、インドネシアに販社を置き、約
400人のMRで販促活動を展開する。アジア市場での06年3月期中間期の売上高
は前年同期比18%増の92億円と2割近い伸びを記録。通期では17%増の190億
円を予想する。今後排尿障害改善剤ハルナールや免疫抑制剤プログラフなどを
中心に販促活動を強化し、さらなる成長を目指すとした。
一方、北米事業は「移植」「泌尿器」に新たに「感染症」「循環器」を加え、
欧州事業では「移植」「泌尿器」「皮膚科」に新たに「感染症」を加え、それ
ぞれ4つのフランチャイズ領域を展開。06年3月期通期の売上高は米国1515億
円、欧州2005億円を見込んでいる。