薬価専門部会 日薬連、長期収載品更なる薬価適正化は「全く根拠なし」
公開日時 2005/11/30 23:00
━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中医協薬価専門部会は11月30日、厚生労働省が示した次期薬価制度改革の骨子
(たたき台)について、業界団体から意見聴取を行った。日薬連をはじめ各団
体は、長期収載品の薬価改定について「成分加重平均方式」と「特例引き下げ
幅の拡大」の2案に対し、いずれも導入反対を表明した。同部会は次回以降取
りまとめに入る。
日薬連の青木初夫副会長(製薬協会長)は「市場実勢価格に基づく調整幅方式
で算定された価格は適正なものだ。骨子に明記された長期収載品の更なる適正
化を図る根拠は全く存在しない」と強調。
成分加重平均方式について「先発品の市場実勢価格を大きく下回る予測不可能
な価格に引き下げられるもので理不尽」と訴えるとともに、特例引き下げ幅の
拡大案に対しては「何も根拠はなく、不合理性を拡大するだけ」と批判した。