薬価調査 平均乖離率「約8%」、医療費ベースでマイナス1.2%程度
公開日時 2005/11/27 23:00
厚生労働省は11月25日の中医協総会に05年薬価調査(05年9月分)を示した。
薬価と実際の販売価格との差を示す平均乖離(かいり)率は調整幅を含む約8%
。03年の前回調査に比べ1.7ポイント拡大した。
調整幅2%を除くと乖離率は約6%で、次期改定で引き下げられる。医療費に
占める薬剤比率を約2割と仮定し計算すると、医療費ベースの引き下げ率はマ
イナス1.2%程度になる見込みだ。
ただ、厚労省は「前回改定とは異なる計算法を用いることもあり、医療費ベー
スの改定率は現時点ではわからない」(医療課)としている。
種類別に乖離率をみると、内用薬が8.2%と最も高く、注射剤(7.7%)、歯科用
薬剤(7.7%)、外用薬(7.0%)が続いた。