厚労省 外来の初・再診料、大病院と診療所の格差是正を検討
公開日時 2005/11/09 23:00
厚生労働省は11月9日の中医協に、大病院と診療所で格差がある外来の初診料
と再診料について、06年診療報酬改定で見直す方針を示した。開業医が診療報
酬上で優遇されている状況を受けたものと見られる。
現行制度では、医療機関を初めて受診する時に必要な初診料と2回目以降の受
診時に必要な再診料は、診療所が病院より高く点数設定されている。初診料が
19点(190円)、再診料が15点(150円)とそれぞれ開きがある。医療機関の機
能分化を狙ったものだが、十分な効果は発揮していない。
初診料は患者に病状を説明する重要性で大病院と診療所に共通点が多く、格差
を是正する方向で検討するほか、再診料も根本的な見直しを図る方針。