田辺製薬は11月７日、06年３月期中間決算を発表した。抗リウマチ薬レミケー
ドが順調に売上を伸ばしたものの、セフェム系抗生剤モダシンの販売権をグラ
クソ・スミスクラインに返還したことや、主力の高血圧治療剤タナトリル、ヘ
ルベッサーの不調により減収となった。

専任MR70人を配しているレミケードは、７月末時点で関節リウマチ（RA）患者
8000人に処方された。ピーク時には3000施設に販売したい考え。ベーチェット
病への適応追加（申請中）やRAへの増量でも育成を図る方針。

●〔連結業績（前年同期比）通期予想（当初）〕
売上高　　　　835億2300万円（1.1％減）1710億円（1735億円）
営業利益　　　149億1900万円（1.3％増）275億円（260億円）
経常利益　　　148億4700万円（2.0％減）277億円（265億円）
純利益　　　　81億6400万円（4.2％減）159億円（163億円）

●〔主要品売上高（前年同期）通期予想（当初）、単位：億円〕

（単体）
ヘルベッサー（国内）　　72（76）146（151）
同輸出　　　　　　　　　13（13）22（20）
タナトリル（国内）　　　67（75）129（135）
同輸出　　　　　　　　　５（４）10（７）
セレジスト　　　　　　　69（65）138（141）
サアミオン　　　　　　　58（61）110（120）
レミケード　　　　　　　56（32）141（130）
メインテート　　　　　　51（50）102（106）
ガストローム　　　　　　32（31）63（67）
ローコール　　　　　　　27（27）53（53）
フルカリック　　　　　　27（26）54（55）
ユニカリック　　　　　　３（６）６（６）
タリオン　　　　　　　　24（18）63（63）
プロスコープ　　　　　　20（22）38（38）
セレキノン　　　　　　　18（19）36（39）
アドナ　　　　　　　　　14（14）27（27）
ワクチン（国内）　　　　33（37）101（98）
同輸出　　　　　　　　　10（５）15（11）