厚労省調査 特定機能病院、DPC導入で入院期間3日短縮
公開日時 2005/11/06 23:00
急性期入院医療定額払い制(DPC)を導入した病院の平均在院日数が、導入前
に比べて3日間短縮したことが11月4日、厚生労働省の調査でわかった。平均
値で20.37日(02年)から17.56日(05年7~8月)に短くなった。DPCで入院
期間を短縮するという厚労省の狙いは一定の成果を挙げているようだ。
この調査は定額払い制による影響を評価し、診断群分類の検証や診療内容の変
化を探ることが目的。対象はDPCを導入する82の特定機能病院。05年7~8月に
退院した患者のカルテやレセプトをもとに調べた。
対象病院の平均在院日数は02年が20.37日だったが、定額払い制を導入した03
年は18.97日、04年には18.44日と年々短縮した。05年はさらに17.56日まで短
くなった。
DPCは03年度に特定機能病院82施設に導入された。04年度には社会保険病院な
どの一般病院62施設が試験的に採用した。厚労省はさらに導入病院を拡大する
ため、今回の調査を活用していく。