04年度保険者収支 市町村国保以外は黒字転換 自己負担増が要因
公開日時 2005/11/03 23:00
厚生労働省が11月2日に公表した05年医療経済実態調査(保険者調査)による
と、04年度の各保険者の収支状況は、市町村国保を除く全ての保険者が黒字に
転換した。サラリーマン本人の窓口負担3割の導入など、自己負担アップが寄
与したとみられる。
中小企業の会社員などが加入する政管健保は、経常収支差が前年度6169億円の
赤字から2405億円の黒字になった。また、大企業の会社員が加入する健保組合
も3999億円の赤字だったが、04年度は3061億円の黒字に転換した。船員保険や
共済組合、国保組合も赤字からそれぞれ脱却した。しかし、高齢者や失業者の
増加などで財政が逼迫する市町村国保は、1721億円から293億円に赤字幅を圧
縮したものの、黒字転換できなかった。