大日本住友 アムロジン契約の地位確認で訴訟提起
公開日時 2005/11/01 23:00
大日本住友製薬と住友化学は11月1日、大日本住友が製造・販売するアムロジ
ンに関し、ライセンサーのファイザー(英国およびパナマ法人)に対して、製
造・販売の差止請求権の不存在確認と、大日本住友および住友化学のライセン
ス契約上の地位確認のための訴訟を東京地裁に提起したと発表した。
ファイザー側は、ライセンス契約の無効を主張し、データ・諸資料の返還(10
月17日段階)に続き製造・販売の差し止め(21日段階)を求める仮処分命令の
申立を東京地裁に行っており、地裁の判断はまだ出ていない。大日本住友は
「契約が有効に存続しているという本質の確認が必要と考え、裁判ということ
にした」とコメントしている。
訴訟が長引けば、その間にアムロジピン製剤(ファイザー=ノルバスク、大日
本住友=アムロジン)が特許切れを迎えることがあり得る。後発品の参入は08
年7月と見込まれている。