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英GSK 小野から導入した新規エイズ薬の開発中止

公開日時 2005/10/25 23:00

英グラクソ・スミスクラインは10月25日、小野薬品工業から導入した新規エイ
ズ治療薬(CCR5受容体拮抗剤)アプラビロック(873140/ONO-4128)のフェ
ーズ3(既存のエイズ治療薬による治療経験がある患者が対象)の患者エント
リーを中止したと発表した。患者1例に肝酵素(AST、ALT)と総ビリルビンの
異常変動が発症したため。

すでにフェーズ2b(既存のエイズ治療薬による治療経験がない新規患者が対象)
で重篤な肝障害が発生したため、今年9月にこの試験および健常人を対象とし
た試験を中止。しかし、今年7月に開始したフェーズ3は、残された治療の選
択肢が限られているため、既に参加していた患者に対して厳格な有害事象のモ
ニターのもとで、患者の希望により服用を続けても差し支えないと判断した。

今回フェーズ3でも肝機能検査値の異常変動が報告され、中止を決断した。GS
Kは「現時点で本剤の新たな臨床試験は計画されていない。アプラビロックに
よる治療を完全に中止するのが意図」としている。一方、小野は「現時点で新
たな臨床試験は計画しておらず、開発継続の可否を両社で協議する」としてい
る。

ONO-4128は、昨年の米国学会で強力な抗ウイルス作用が報告されたほか、今年
3月には試験成績を受けGSKが07年中にも申請可能とコメントするなど、将来
大型化が見込まれた開発品。今年に入って小野は、国際戦略製品として期待し
た脳梗塞急性期治療剤プログリア注のフェーズ2(北米)中止、ONO-6126の気
管支喘息でのフェーズ2(国内外)中止など、開発方針の変更が続いていた。

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