シンバイオ・吉田社長 08年度上場目指す
公開日時 2005/10/20 23:00
シンバイオ製薬の吉田文紀社長兼CEOは10月20日、同社の事業方針について記
者会見し、08年度を目途に上場する計画を明らかにした。基礎研究は行わず、
臨床後期にある開発品を海外企業から導入し、自社開発する。導入時から5年
以内の上市を目指しており、将来的な売上げ目標は年間30~150億円という。
同社はアムジェン日本法人を創業した吉田文紀氏が今年3月に設立したバイオ
ベンチャーで、10月17日に本格的に業務を開始した。開発の対象疾患は大手製
薬企業が手をつけないニッチ領域で、がんや血液、自己免疫疾患などを狙う。
開発だけでなく、販売も手がける方針だ。11月にも同社初となる開発品(がん
領域)の導入について契約を締結する予定。開発を迅速に進めるため、06~07
年度までに40億円の資金調達を行いたい考えを示した。