製薬協 厚労省試案の長期収載品引き下げ策に反対
公開日時 2005/10/20 23:00
日本製薬工業協会、医薬工業協議会は10月20日、それぞれ厚生労働省の医療制
度構造改革試案に関する見解を発表。製薬協は試案に「後発品の市場実勢価格
の状況等を勘案した先発品の薬価算定ルールの導入」が盛り込まれたことに対
し、「銘柄別市場実勢価格の原則に反するもの。先発品等長期収載品の薬価は、
改定の都度加速度的に引き下げられ、早晩供給が不可能になることが予想され
る」と反対。
また「画期的な新薬の適切な評価」が入ったことに対しては、「具体的な論点
が明確でなく、早期に議論の場の設定を望む」と注文をつけた。
一方、医薬協は「これまで要望してきた処方せん様式の変更をはじめとするジ
ェネリック医薬品の使用促進策が盛り込まれ、その実現が強く期待される」と
している。