日本臨床精神神経薬理学会では、今夏に発売されたジプレキサの口腔内崩壊錠
（OLZ-ODT）の臨床的有用性が報告された。山梨県立北病院の田澤美穂子医師
は、同院でコンプライアンスが不良な患者５例に投与した結果、全ての症例で
改善が見られたと報告。うち２例は軽快し、退院につながったという。
　
田澤氏はコンプライアンスが改善した理由について「口にふくむと瞬時に溶け
るため、吐き出すことが難しい。患者と看護スタッフが、やり取りしている間
に溶けてしまう」と説明。患者、看護スタッフともに全般的に好ましい評価が
得られていると話した。