大阪市立大・勝元医師 リスパダール内用液切り替えで改善例報告
公開日時 2005/10/12 23:00
日本臨床精神神経薬理学会では、リスパダールの錠剤または細粒剤の投与で十
分な効果が得られなかった患者で、内用液(RIS-OS)に切り替えたところ、症
状の改善が認められ、錘体外路症状を軽減するとの研究結果が報告された。
これは大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学の勝元榮一医師らの研究。
RIS-OSに切り替えて12週間投与した5症例では、2例が著明改善、2例が軽度
改善、1例が変化なしだった。悪化例はなかったという。なかでも切り替え前
に副作用の錘体外路症状が認められた3例では、切り替え後に消失したという。
また、切り替え後に同症状を発症例もなかった。
勝元氏は「RIS-OSはRISよりも、Tmax(血中濃度が最高となる時間)が約20分
早いが、今回の報告は単にTmaxの差で説明することはできない」と述べ、さら
に症例を増やし検討を加えていくと話した。