厚労省 キシロカイン、供給停止を1ヵ月延長
公開日時 2005/10/04 23:00
厚生労働省は9月30日、アストラゼネカの抗不整脈薬「点滴用キシロカイン10%
」について、供給停止期限を05年10月末まで1ヵ月間延長する方針を示した。
同剤は取り違えミスによる医療事故の発生が相次いだため、販売元のアストラ
ゼネカは05年3月末で販売を中止する予定だった。しかし、日本ホスピス緩和
ケア協会は、がん性疼痛治療に限定した形での供給継続を要望した。
これを受けた厚労省は、暫定的な措置として、05年9月末までがん性疼痛治療
に限ったキシロカインの供給継続をアストラゼネカに指導。期限切れを前に、
同省は日本ホスピス緩和ケア学会にヒアリングした結果、医療機関での使用状
況などを考慮し、1ヵ月間の供給期間延長を決めた。