日本卸連調査 営業利益率0.45%、売上総利益は初の7%台
公開日時 2005/09/27 23:00
医薬品卸の営業利益率は0.45%にまで低下、一時期の回復基調から再び厳しい
経営状況にあることが9月27日、日本医薬品卸業連合会がまとめたアンケート
調査で明らかになった。医薬品納入価格の値崩れを反映し、売上総利益率が初
の7%台に落ち込んだのが原因。卸連は経営建て直しのため、価格維持のほか
販管費の削減や債権管理の強化が必要だとしている。
調査は04年6月~05年5月までの決算を対象に実施、年商200億円以上の企業
のほとんど(81社)が回答した。医療用医薬品の総売上高は約6兆4374億円で、
今回からグループ内取引額を除外したため前年比やや減少。利益面では売上総
利益が前年の8.30%から7.96%となり、同時に販管費が7.37%から7.51%に上
昇したため、営業利益は0.49ポイント減の0.45%になった。
なお、売上総利益はグループ内取引を除外しなかった前年と同じ方法で算出す
ると7.56%となり、実質では0.74ポイントの大幅減になるという。